腰痛の原因と改善、治し方(前編)|骨盤後傾とハムストリングス

腰痛の原因と改善治し方(前編)

骨盤後傾とハムストリングス

 

本日は、先日、「たけしのみんなの家庭の医学」で腰痛が取り上げられていましたので、それをまとめてみました。

 

私も長いこと腰痛持ちでしたので、この番組はとてもためになりました。あなたも腰痛に悩まれているのでしたら、きっとお役に立つと思います。

 

→ 腰痛の原因と改善、治し方(後編)|10秒簡単ストレッチ

 

腰痛の推定患者数は

2800万人!

 

腰痛とは、寝ていて起きられなくなるとか、同じ姿勢で座っていると、痛いというかしびれというか、そういう感じの症状です。

 

現状維持はあっても、そのまま治るということはありません。ずっとそういう症状でいると、仕方なくあきらめてしまっている人も多いです。

 

現状維持でも仕方ない、もうあきらめたなど、多くの方がさじを投げてしまうのが腰痛です。腰痛の推定患者数は、何と2800万人だそうです。

 

しかも、40代以上の約4割もの人が悩まされていると言いますから、まさに国民病ですね。

 

腰痛に

なりやすい人とは?

 

腰痛というのは、日本人ならではの症状で、国民病といっても過言ではありません。この腰痛、実は、なりやすい人とそうでない人を判定する方法があります。

 

では、まずテレビや壁の前に立ってみてください。そして、かかとを揃えて、つま先をこぶし1つ分広げてください。ここから腰痛になりやすいかどうかの判定開始です。

 

ひざをまっすぐにしたまま、ゆっくりと息を吐きながら体を前に倒していきます。いわゆる前屈ですね。

 

指が床に着いたかどうかを確認して下さい。そうしたら、転倒しないように注意して、ゆっくり体を起こしてきます。

 

判定結果は…

 

指が床に着いたら何の問題もありませんので、あなたは腰痛にはなりにくい人ということになります。一方、床に指が着かなかったら、あなたの体は、腰痛になりやすい人といえます。

 

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なぜ腰痛治療を

あきらめてしまうの?

 

多くの人が腰痛については治療をせず、放っておいてしまうのですが、それにはやはり理由があるのです。

 

例えば、私も、病院に行ってみたことがあるのですが、医師から「画像で見る限り、特に腰に問題は見当たりませんね」と言われてしまい、そんなはずは…と思いながら帰宅したことがあります。

 

実際、私だけでなく、検査を受けても原因がはっきりしないことが多いため、有効な治療法がなかなか見つからないのが現状なのです。

 

事実、腰痛の原因を調べた調査によると、検査で骨などに明らかな原因が見られるものは、わずかに約15%だそうです。

 

残る約85%近くは、検査をしても原因がわからない腰痛だというのです。これでは直しようがないですよね。

 

新しい原因による

腰痛とは?

 

ただ、腰痛治療をあきらめてしまうのは、時期尚早かもしれません。

 

というのは、最近、原因不明の腰痛の中に、正しく対処すれば、劇的に良くなる可能性が高い、新しい原因による腰痛の存在が明らかになってきたからです。

 

しかも、先ほどの前屈検査で床に指が着かなかった人にこそ、この新原因の腰痛である可能性が高いと言われているからです。

 

では、腰痛を引き起こす新原因とは一体何なのでしょうか?

 

この新しい原因による腰痛に詳しいのが、徳島大学病院運動機能外科学教授の西良浩一先生です。

 

西良先生は、20年以上も腰痛を研究していて、実際に5万人以上の腰痛患者さんを救っているとのこと。まさに、腰痛治療の専門家、日本トップクラスの整形外科医なんです。

 

ちなみに、西良先生の研究成果は、国際的な腰痛の研究の学会でも高い評価(国際腰椎研究会議最優秀口演賞)を受けているそうですから、その専門性の高さは折り紙付きです。

 

そんな西良先生が今注目しているというのが、腰痛の新原因なんです。西良先生は、番組の中で、腰痛の新原因について、次のようにおっしゃっていました。

 

「腰痛の80〜85%は、原因不明と言われる、非特異的腰痛と言われているんですけれども、それを起こす1つの要因として、腰以外にある筋肉の状態、それがおかしくなると、腰痛が発症するのではないか。あるいは、なかなか腰痛が治らない。そういうことが起きているんじゃないかと。そういう現象に注目しています。」

 

西良先生が注目する

腰痛の新原因とは?

 

西良先生が注目する腰痛の新原因は、腰とは全く別の場所にある筋肉の異常だそうです。それが腰痛を引き起こしている可能性があるというのです。

 

果たしてそれはどこの筋肉なのでしょうか?そして、どうすればその腰痛を改善することができるのでしょうか?

 

「たけしのみんなの家庭の医学」では、この腰痛の新原因の秘密を解き明かすため、長年腰痛に苦しんできた人たちに協力してもらっていました。

 

実際に協力していたのは、40代〜50代の男女10名でした。これまでレントゲン検査などで異常が見つかっていない、いわゆる原因不明の腰痛をお持ちの方々です。

 

まずは新原因の腰痛を見つけるための検査、前屈が行われました。先程の、ひざを伸ばした状態で体を前に倒し、指がどこまで届くかを見る検査ですね。

 

もし床に指先が着けば、腰以外筋肉の状態は正常であるということです。

 

しかし、指先が床上15p、こぶし2つ分ほどの高さより上にあった場合は、その筋肉に異常が起きている危険な状態となります。

 

また、その中間の場合は、要注意ということになります。つまり、腰以外の筋肉が要注意の状態にあると診断されます。

 

なお、前屈検査は、転倒の危険もありますから、理学療法士立ち会いのもと、医療用測定器で正確に計測するようにしてくださいね。

 

腰痛の新原因の

検査結果は?

 

腰痛の新原因の可能性を調べるために10名の方が検査を受けることに…。

 

@腰痛歴4年の佐藤さん40歳…「例えるなら、腰に重りを背負っているような感覚。今は、1日2回マッサージチェアにかからないと、そのためにマッサージチェアを買ったんですよ。朝晩2回かからないと、1日過ごせないという感じです。」

 

痛みがつらい時は、3歳になる息子さんを抱っこすることもできないという佐藤さん。果たして、彼女の腰痛の原因は、腰以外の筋肉の異常にあるのでしょうか?

 

それでは、検査開始です。床上9.7p、佐藤さんは、イエローカルテでした。

 

A腰痛歴5年、山田さん45歳…「周りが固まってしまっているのかわからないんですけど、とにかくお洗濯で、1階に洗濯機があって、2階に干すので、階段の上り下りがつらくて。2段上がって、はい休憩、で、最後まで上がりきると、置いて、うーんってやる感じ。おばあちゃんみたいな。息子によく言われます。おばあちゃんみたいって。」

 

とにかく階段の上り下りがつらく家事がままならないという山田さん。果たして彼女に腰以外の筋肉の異常は潜んでいるのでしょうか?

 

検査開始です。山田さんは、検査板に指先はかろうじて着きましたが、そこまででした。結果は、床上20pです。山田さん、腰痛の新原因の可能性が大きいですね。

 

B腰痛歴24年、久保さん44歳…「長く同じ姿勢でいて、立ち上がる時にやっぱり痛みが走ったりとか、うっかりしゃがんじゃって、立ち上がる時に痛くて立ち上がれなかったりとか、マッサージとかにも行くんですけれども、結局同じことの繰り返しで」

 

特に床の拭き掃除がつらくてなるべくやらないようにしているという久保さん。果たして検査の結果は?

 

久保さんの結果は、床上16.4p、やはりレッドカルテでした。ちなみに、検査後、久保さんは、「昔はペタって着いたんですけどね」とおっしゃっていました…。

 

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新原因の腰痛を引き起こす

筋肉とは?

 

上記のような検査を行ったところ、10名のうち2名がレッドカルテ、5名の方がイエローカルテという結果となりました。

 

つまり、程度の差こそあれ、何と7割の方が、腰以外の筋肉が引き起こす新原因の腰痛の可能性がでてきたわけです。

 

では一体、新原因の腰痛を引き起こす腰以外の場所にある筋肉とは、どの筋肉なのでしょうか?

 

そのヒントは、先程の検査板にかろうじて指が着く程度だった山田さんの一言にあったようです。以下が、具体的な会話のやり取りです。

 

山田さん:「この時点でここが痛いです」

 

先生:「どこが痛いですか?」

 

山田さん:「(太ももの)裏側が」

 

そう、その筋肉とは、太ももの裏側にある筋肉のことだったんですね。

 

太ももの裏側の筋肉と

腰痛との関係は?

 

では、この筋肉がどのような異常を起こして、腰痛を引き起こしているのでしょうか?再び先生に伺ってみると、次のようにおっしゃっていました。

 

「太ももの裏の筋肉の筋をハムストリングスといいます。ハムストリングスが硬くなる、タイト(taight)ですね。ということは、省略してタイトハムと呼んでいるんですけれども、それが痛みの原因になって、腰がなぜかいつも重いなとか、痛いなという状態を引き起こすわけですね。タイトハム、つまり、硬くなったハムストリングス、これこそが今回の新原因。腰痛を招く筋肉の異常の正体なのです。」

 

ハムストリングスというのは、骨盤の下の部分から、膝の裏側までをつないでいる筋肉のことを言います。足を踏み出し歩くなど、足を動かすことが主な役目です。

 

なぜ太ももの裏側の筋肉が

腰痛の原因?

 

では、なぜそんな離れた場所の筋肉が腰痛の原因となってしまうのでしょうか?

 

それは、掃除機をかけたり、荷物を持とうと前にかがむ時など、前傾姿勢を取ることにありました。

 

具体的には、まずはハムストリングスが正常な人の場合には、前傾姿勢を取ろうとすると、骨盤が前に傾く動きに合わせて、ハムストリングスは、ゴムのように柔軟に伸び、動きをフォローしてくれます。

 

ところが、ハムストリングスが硬くなる、つまりタイトハムの状態になると、体を前に傾けようにも、ハムストリングスが十分に伸びないため、骨盤が前方に傾きません。

 

それでも前傾姿勢をとると、骨盤が動かない分、腰椎が通常よりも曲がることになってしまうのです。このとき、腰椎に大きな負荷がかかってしまうわけです。

 

日々の生活において、こうしたことを繰り返し行ってしまうと、結果として、骨と骨の間の椎間板に炎症が起きたり、腰回りの筋肉に疲労が蓄積してしまうのです。

 

つまり、腰痛が起きてしまうわけですね。そして、先程の前屈検査は、このハムストリングスの硬さ、タイトハムかどうかを見ていたというわけです。

 

なぜハムストリングスは

硬くなるの?

 

では、そもそもなぜハムストリングスは硬くなり、タイトハムになってしまうのでしょうか?

 

西良先生によれば、ヒトの筋肉が硬くなる原因は、加齢や運動不足が一般的なのですが、ハムストリングスの場合は、日常のある何気ない動作が要因となって、硬くなってしまうということでした。

 

具体的には、1つは座っている姿勢ですね。座っている姿勢でお尻が引っ込んで、おへそが引っ込んで、お尻が下に垂れ下がった状態です。

 

いわゆるソファーに深々と座っているような状態ですね。これを骨盤の後傾と言います。後傾してしてしまうと、ハムストリングスは緩んでいます。

 

また、筋肉の特性として使われなかったり、刺激が少ないと、少し硬くなってくる、そういう性格があるのです。

 

骨盤後傾の姿勢に

問題あり!

 

西良先生によると、特に問題となるのは、骨盤が後ろに傾いた骨盤後傾の姿勢だそうです。

 

一見、力を抜き、リラックスした状態に見えますが、ハムストリングスを硬くしてしまうおそれがある良くない姿勢だとおっしゃっていました。医学的な計測も行われていましたよ。

 

今回は、超音波で筋肉の硬さを計測できるエラストグラフィという最新の画像解析技術が使用されていました。

 

ここでは、背筋を伸ばし、姿勢よく座った状態と、背もたれにもたれかかり骨盤が後傾した状態とで、ハムストリングスの硬さが比較されていました。

 

検査結果をグラフで見てみると、計測開始直後は、どちらも多少硬くなりますが、その後は座ったことで筋肉が休まり、硬さもやわらぎ始めました。

 

ところが、座り始めて10分を超えた頃、骨盤が後傾している方のハムストリングスに急激に硬さが検出されることに…。

 

しかもその後、骨盤後傾の姿勢では、座る前よりも、筋肉の硬い状態がずっと続いてしまうという結果になりました。

 

一方、姿勢の良い方のハムストリングスは、最後までやわらいだままでした。

 

腰痛になるメカニズムは

わかっていません…

 

この詳しいメカニズムは、まだわかっていない頼しいですね。

 

ただ、姿勢良く座っている時はハムストリングスはある程度骨盤に引っ張られ常に刺激が加わっているのに対して、骨盤が後傾した姿勢では、ハムストリングスが骨盤に引っ張られず、刺激のないだらけきった状態になっているのだとか。

 

こうなるとハムストリングスの中では、筋肉に動きがないですから、次第に血流が滞り、エネルギー源である酸素が不足し始めます。

 

すると、筋肉の動きを司る神経が、緊張状態に陥り、筋肉を収縮、硬くしてしまうといわれています。

 

日々の生活の中で、こうした姿勢が何度も繰り返されていくことで、いつしか筋肉は恒常的に硬くなり、タイトハムに陥るのですね。その結果、腰痛を招いてしまうと考えられているのです。

 

→ 腰痛の原因と改善、治し方(後編)|10秒簡単ストレッチ

 

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